トレーサビリティシステムの 品質向上
グローブライド株式会社
製品固有のシリアルナンバーを設けて、部品の発注から入出庫までの情報を一元管理!
システム構築・スクラッチ開発導入を検討した背景
グローブライド様は、ゴルフ製品の販売事業において『品質の向上』と『顧客満足度の向上』という顧客重視志向を打ち出され、製品の生産から販売までの過程をシステム化することを決定されました。
その一環として、トレーサビリティシステムの基盤構築が必須でした。一般的に「トレーサビリティ」は、ロット単位で管理されることが多く、その場合には登録・検索もロットで行われます。しかし、顧客重視の観点から、今回導入したシステムでは、ロット単位では無く固有のシリアルNoで管理する仕組みとし、1本単位での品質情報をトレースできるようにしました。
導入について
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- トレーサビリティシステムとは?
- 製品や商品の生産や流通に関する履歴情報を追跡・遡及する仕組みのことを言います。
今回、グローブライド様で開発したシステムは、製品1つひとつをシリアルNo.で管理する個別製品管理です。固有のシリアルNo.によって、部品の発注時の情報から生産、組立、入出庫までの情報を一元管理することが可能になりました。このシリアルNo.を利用することで、ゴルフクラブ1本単位で情報をトレースすることができるようになりました。
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- NSKが行ったこと
- ■1次開発
2015年5月~9月(5ヶ月)
トレーサビリティシステムの幹となる、製品を個別No.単位で管理する仕組を作り上げました。また、1次開発の期間は5ヶ月でしたが、その短期開発を可能にしたのが、日本ソフトウエアが確立したプロジェクト管理方法論『Best Practices』に則ったプロジェクト管理でした。
■2次開発
運用を開始してからの課題を整理し、さらに利用しやすいトレーサビリティシステムを目指して、機能の追加を行いました。
システム開発の規模が数百人月に及ぶこともある当社では、『Best Practices』という確立されたプロジェクト管理方法を用いて、プロジェクトを遂行しています。開発システムの納期と品質を保証し、お客様とのコミュニケーションを緊密に図ることで、お客様から安心、信頼、評価を頂いております。トレーサビリティシステムの開発につきましても、5ヶ月という短い期間で質の高いシステムを開発することができました。
効果について
トレーサビリティシステム導入後は、製品固有のシリアルNo.により、発注時の情報から部品生産、組立、入庫および流通履歴までの情報を一元管理することが可能になりました。
例えば製品の不具合発生時には、シリアルNoによる製品履歴の検索によって、個別の製品情報、品質情報が迅速に調べられます。
またシリアルNo.には、1次元バーコードと2次元バーコードを使用しており、バーコードの読み取りによって、トレーサビリティシステムへのオペレーション作業も効率化が図れています。
お客様の声
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- 情報システム部
- オーダーメイドでの開発だったので、要件をしっかり伝えられるか心配でしたが、コミュニケーションをしっかりとり進める事ができて、予定通りの仕組みが構築できた。
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- ゴルフ営業部
- お客様満足度向上のために、今回のシステム構築を実施したが、情報を一元管理ができ、お客様満足度向上と作業の効率化も図れることが出来た。
お客様プロフィール
グローブライド株式会社
東京都東久留米市前沢3丁目14番16号
http://www.globeride.co.jp/
グローブライドは、『人生を豊かにするスポーツ。』を経営理念に掲げた、フィッシング、ゴルフ、テニスおよびサイクルスポーツを主とした、ライフタイム・スポーツ・カンパニーです。今回、ゴルフ事業において、上質な大人のゴルフを提案する「オノフ」ブランドへトレーサビリティシステムを導入しました。